“玩物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもちゃ33.3%
おもちや16.7%
がんぶつ16.7%
もてあそびもの16.7%
モテアソビモノ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生ごく真面目な男なので、俳句なぞは薄生意気うすなまいきな不良老年の玩物おもちゃだと思っており、小説稗史はいしなどを読むことは罪悪の如く考えており、徒然草つれづれぐさをさえ、余り良いものじゃない
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
俳句なぞは薄生意気な不良老年の玩物おもちやだと思つて居り、小説稗史はいしなどを読むことは罪悪の如く考へて居り、徒然草をさへ、余り良いものぢや無い、と評したといふ程だから
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
彼らがのんどに氷を与えて苦寒に怖れわななかしめよ、彼らが胆に針を与えて秘密の痛みに堪えざらしめよ、彼らが眼前めさきに彼らがしたる多数おおく奢侈しゃしの子孫を殺して、玩物がんぶつの念を嗟歎さたんの灰の河に埋めよ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
村の子供これを玩物もてあそびものにし、引き出して川へ投げ入れまた路上を引きずりなどする故に、今は鼻も口も見えぬようになれり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
話が大分、こだはつて来た事を覚えるから、やや飛躍を許して戴くならば、此は鎮魂の方術に用ゐられたのである。即、かうした鳥を、白鳥の玩物モテアソビモノと言つたらしい。
鷹狩りと操り芝居と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)