“がんぶつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
贋物64.7%
翫物17.6%
頑物11.8%
玩物5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつ贋物がんぶつで辛抱したら、格安に出来上るだらうと、懸額かけがくから、軸物、屏風、とこの置物まで悉皆すつかり贋物がんぶつで取揃へて、書斎の名まで贋物堂がんぶつだうと名づけて納まつてゐた。
贋物 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
無用の翫物がんぶつ贅沢ぜいたくを禁じたのはいいが、その取締りが度を越したために、商取引が停滞し、倒産する者や職を失う者が多数に出た、また大きな埋立て工事や、川堀の普請の中止などで
我々ひそかに案ずるに、君は決してかかる忠告を聴く者に非ず。その忠告者をば内心に軽侮し、因循姑息いんじゅんこそく頑物がんぶつなりとてただ冷笑したるのみのことならん。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
彼らがのんどに氷を与えて苦寒に怖れわななかしめよ、彼らが胆に針を与えて秘密の痛みに堪えざらしめよ、彼らが眼前めさきに彼らがしたる多数おおく奢侈しゃしの子孫を殺して、玩物がんぶつの念を嗟歎さたんの灰の河に埋めよ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)