“いかさまもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
詐欺物50.0%
贋物50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともかく、道庵先生は有名な飲み手だから、まあ人間の口で飲める酒はたいてい飲んでいるし、その味もよく知っているのだから、ここへ並べた詐欺物いかさまものの酒の看板を見ると、ゲラゲラと笑い出し
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「千葉周作だ、北辰一刀流だと、大きな看板は上げているが、その実とんだ贋物いかさまもので、甲州の千代千兵衛に試合を望まれたら、おっかながって逢わなかったと、こういい触らしても文句あるめえな」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)