“おのゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
55.6%
11.1%
戦慄11.1%
震慄11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は室内に這入ると、そのまゝベタンと板の間の上へ坐って頭も得上えあげず、作りつけた人形のようにじっとしていた。後れ毛が白い頸の上で微におのゝいていた。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
わたしはおのゝく……
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
そして今度の地震のやうなものに逢つて始めてびつくりして、恐れたり、戦慄おのゝいたりしてゐる。世界も人間もおしまひになつたかといふやうに吃驚びつくりしてゐる。
自然 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
永冷ひようれい歯に徹し、骨に徹し、褞袍どてら二枚に夜具をまで借着したる我をして、あごを以て歯を打たしむ、つひに走つて室に入り、夜具引きかづきて、夜もすがら物のに遇ひたる如くにおのゝきぬ。
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)