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戦
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おのゝ
ふりがな文庫
“
戦
(
おのゝ
)” の例文
旧字:
戰
蓋
(
けだ
)
し桔梗の方としては、父の恨みを報いた以上夫に何の含むところもあるべき等がなく、今は却って己れの犯した恐ろしい罪業に
戦
(
おのゝ
)
いていたであろうから
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼女は室内に這入ると、そのまゝベタンと板の間の上へ坐って頭も
得上
(
えあ
)
げず、作りつけた人形のようにじっとしていた。後れ毛が白い頸の上で微に
戦
(
おのゝ
)
いていた。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
戦
(
おのゝ
)
く
手
(
て
)
に、
婦
(
をんな
)
の
胸
(
むね
)
を
確乎
(
しつか
)
と
圧
(
お
)
せば、
膨
(
ふく
)
らかな
襟
(
ゑり
)
のあたりも、
掌
(
てのひら
)
に
堅
(
かた
)
く
且
(
か
)
つ
冷
(
つめ
)
たいのであつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
満廷の朝臣たちが
戦
(
おのゝ
)
き恐れ、或は板敷の下に
這
(
は
)
い入り、或は
唐櫃
(
からびつ
)
の底に隠れ、或は畳を
担
(
かつ
)
いで泣き、或は
普門品
(
ふもんぼん
)
を
誦
(
ず
)
しなどする中で、時平がひとり
毅然
(
きぜん
)
として剣を抜き放ち
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「わつ、」と
泣
(
な
)
いて、
雪枝
(
ゆきえ
)
は
横様
(
よこざま
)
に
縋
(
すが
)
りついた、
胸
(
むね
)
を
突伏
(
つゝふ
)
せて、
唯
(
たゞ
)
戦
(
おのゝ
)
く……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
ぶうッ、ぶうッ、ぶうッ、物凄い鼻息を
打
(
ぶ
)
っかけて、傲然と出発の用意を整えて居る車台を見ると私の神経は、アルコールの酔を滅茶々々に蹈みにじり、針のような鋭敏な頭を擡げて顫え
戦
(
おのゝ
)
き出した。
恐怖
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と
身
(
み
)
を
悶
(
もが
)
くか
水
(
みづ
)
が
揺
(
ゆ
)
れるか、わな/\と
姿
(
すがた
)
が
戦
(
おのゝ
)
く——
天守
(
てんしゆ
)
の
影
(
かげ
)
の
天井
(
てんじやう
)
から
真黒
(
まつくろ
)
な
雫
(
しづく
)
が
落
(
お
)
ちて、
其
(
そ
)
の
手足
(
てあし
)
に
懸
(
かゝ
)
つて、
其
(
そ
)
のまゝ
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
を
伝
(
つた
)
ふやうに、
長
(
なが
)
く
成
(
な
)
つて、
下
(
した
)
へぽた/\と
落
(
お
)
ちて、ずらりと
伸
(
の
)
びて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
戦
常用漢字
小4
部首:⼽
13画
“戦”を含む語句
戦慄
合戦
戦闘
戦争
戦々兢々
大戦
戦場
挑戦
戦袍
戦人
打戦
戦車
戦死
勝戦
戦線
戦争中
一戦
復讐戦
戦争後
戦巧者
...