“戦々兢々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんせんきょうきょう84.4%
せんせんきようきよう6.3%
せん/\きよう/\6.3%
びくびく3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは榎本君からかねて言い聞かされているので、わたしは戦々兢々せんせんきょうきょうとして老人の眼色をうかがっていたが、それでも時々に叱られた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼等はのろはれてゐる者のやうに戦々兢々せんせんきようきようとして居た。その上に、ランプの焔がどうした具合か、毎夜、ぽつぽつと小止をやみなく揺れて、どこをどう直して見ても直らなかつた。
東海道のぼり滊車ぎしや、正に大磯駅を発せんとする刹那せつな、プラットホームににはかに足音いそがはしく、駅長自ら戦々兢々せん/\きよう/\として、一等室の扉をひらけば、厚き外套ぐわいたうに身を固めたる一個の老紳士
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
常に戦々兢々びくびくとして、その部落出身だという素性を隠そうと努めているのは、はたして何のためでありましょう。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)