“せん/\きよう/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
戦々兢々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東海道のぼり滊車ぎしや、正に大磯駅を発せんとする刹那せつな、プラットホームににはかに足音いそがはしく、駅長自ら戦々兢々せん/\きよう/\として、一等室の扉をひらけば、厚き外套ぐわいたうに身を固めたる一個の老紳士
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
泥棒のうはさの立つ毎に、ひよつとして自分の本箱や行李かうりの中に、ポケットなどに他人の金入れが紛れこんではゐないか、夜臥床とこをのべようと蒲団をさばく時飛び出しはしないか、と戦々兢々せん/\きよう/\とした。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)