“戦々恟々”の読み方と例文
読み方割合
せんせんきょうきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてコン吉は、そもそも今日は水泳の選手になるのであろうか。飛行艇アエロ・キャノオの技師になるのであろうかと、しくしく痛む腰を撫でながら、されば戦々恟々せんせんきょうきょう
帝都の市民は、この「赤外線男」が今にも自分の身近みぢかに現われるかと思って戦々恟々せんせんきょうきょうとしていた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
御飯焚のお悦、新しく来た仲働、小間使、私の乳母、一同は、殿様が時ならぬ勝手口にお出での事とて戦々恟々せんせんきょうきょうとして、寒さにふるえながら、台所の板のに造り付けたように坐って居た。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)