“戦死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんし78.6%
うちじに21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、徳蔵とくぞうさんの熱心ねっしんは、その一言ひとことひるがえされるものではありません。戦死せんししたともとのちかいをげたので、ついに部隊長ぶたいちょうゆるしたのでした。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
うちのむすこだって、りっぱに戦死せんししたんだぞ。馬といっしょに死んでいたって、それがどうしたというんだ。馬にのってりゃ、それだけらくなわけだ。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「東郷大将は、もう往っちゃったのか、東郷大将は」淋しそうに笑って、「おいらもなあ、あの時鵜沢連隊長殿と戦死うちじにしてたらなあ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
『此子はお前さんの顔を覚えられねえけんど、お前さんは此子の顔を能く覚えて、戦死うちじにしても忘れねえで下せえよ。それが此子への……。』
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)