“戦塵”の読み方と例文
読み方割合
せんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まったく、おぬしとはずいぶん戦塵せんじんをあびてきたが、あれほどすさまじい合戦はみかたが原いらいであろう」
青竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その生涯における戦いと労苦とにより傷つき疲れたるからだに香油をそそぎて、戦塵せんじんを洗い、筋骨を和らげ、美しく、香り高く、なごやかに憩わせることです。
筑波つくばの騒動以来、関東の平野の空も戦塵せんじんにおおわれているような時に、ここには一切の争いをよそにして、好きな俳諧はいかいの道に遊ぶ多吉のような人も住んでいた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)