“せんし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戦死34.4%
千思9.4%
瞻視6.3%
遷徙6.3%
仙之3.1%
仙子3.1%
先祀3.1%
宣子3.1%
宣示3.1%
戦士3.1%
染指3.1%
淺紫3.1%
潜思3.1%
穿刺3.1%
繊糸3.1%
織指3.1%
船嘴3.1%
遷祠3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちのむすこだって、りっぱに戦死せんししたんだぞ。馬といっしょに死んでいたって、それがどうしたというんだ。馬にのってりゃ、それだけらくなわけだ。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
執リテ矻々こつこつ事ニ是レ従フト雖モ俗累ぞくるいちゅうヲ内ニ掣シテ意ノ如クナラズ其間歳月無情ゆきテ人ヲ待タズ而シテ人生寿ヲクル能ク幾時ゾ今ニシテ好機若シ一度逸セバ真ニ是レ一生ノ恨事こんじ之ニ過グルナシ千思せんし万考ばんこうすみやかニ我身ヲ衣食ノ煩累はんるいト絶ツノ策ヲ画スルノ急要ナルヲ見又今日本邦所産ノ草木ヲ図説シテ以テ日新ノ教育ヲ
アントニオよ、わらはを殺せ、妾を殺せ、只だ妾を棄てゝな去りそと、夫人は叫べり。其かほ、其まなじり、其瞻視せんし、其形相ぎやうさう、一として情慾に非ざるものく、しかも猶美しかりき。
わたくしの巣鴨に往つたのは此遷徙せんしの後であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
笠屋仙之せんし一座の役者、三枚目の端敵はがたきどこ、安い給金の大部屋だが、こればかりは別だ、思い込み、口説いたは立て者の荻野八重梅! ポンと蹴られたそのあげく、両眼潰されて俄盲人にわかめくら
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
海上の蓬莱宮ほうらいきゅう中にその花貌雪膚かぼうせっぷ仙子せんしを見出して、帝の意をつたえたというあの長恨歌ちょうごんかうちにある、貴妃の驚愕と喜びの章が——そのまま自分のことでもあるように、お通は茫然として、短い手紙を
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗子そうし城邑ヲ納メラルヽモシカモ朝廷更ニ駿遠参三国ヲ賜ヒ、先祀せんしヲ奉ゼシム。君あずかツテ力アリ。然レドモ謙冲敢テ功ニ居ラズ。マタカツテ人ニ語ラズ。ここテ世コレヲル者すくなシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
阮修げんしゅうあざな宣子せんし、易、老を好み、清言をよくす。かつて、鬼神の有無を論ずる者あり。みなもって人の死するは鬼ありとす。修ひとりもってなしとなす。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
八雲は霊覚者の宣示せんしのように、信念のあることばで云った。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
棭斎は保古の下にあつて商業を見習ひつつも、早く已に校勘の業に染指せんししてゐたであらう。それゆゑにわたくしは、山陽が同一の雰囲気中に入つたものと見るのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
味よきしづくの淺紫せんしなるに
古盃 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
その狂信的な頑迷固陋がんめいころうさの故に純粋と見、高貴、非俗なるものと自ら潜思せんししているだけのこと、わが身の程に思い至らず、自ら高しとするだけ悪臭芬々ふんぷんたる俗物と申さねばならぬ。
穿刺せんししてみよう」
狂い凧 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
稲穂にふりそそぐ日の光も、そよ風も、空も、其処に唯一筋繊糸せんしのやうに浮んだ雲も、それは自づと、夏とは変つて居た。
「おや、こんな物、仕方がないわ」と、姉娘は織指せんしに摘まみあげて、ポンと海中に投げ込んだが、空瓶はふたたび打ち寄せる波にもまれて、すぐまた足許にコロコロと転んできた。
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
そこへ激しい彼岸嵐に襲われて、左舷さげん船嘴せんしと一舷窓とがこわれ、前檣ぜんしょうの索棒がいたんだ。そしてそれらの損所のためにまたツーロン港にはいってきたのである。
眼疾と遷祠せんしとはもとよりなんらの関係のないのに、神の祟などというは愚民の迷信である。かかる迷信を医する手段としては、時によりこのようなる荒療治も必要である。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)