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『古盃』
ふりがな文庫
『
古盃
(
こはい
)
』
小人若うて道に倦んじ 走りて隱者を得しが如く 今われ山路の歸さ來つつ 木蔭に形よき汝をえたり。 表面は蛟龍雲を吐いて 神有の祕密をそめて見るや 裏面には伶人額をたれて 物思ひ煩ふなよび姿 才華悧悧たる眼ざしには 工匠が怨みもこもりけんよ。 …
著者
萩原朔太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
眼
(
まな
)
物思
(
ものも
)
表面
(
おもて
)
額
(
ぬか
)
吐
(
は
)
形
(
かた
)
神有
(
じんう
)
逸品
(
いつぴん
)
倦
(
う
)
工匠
(
たくみ
)
怨
(
うら
)
淺紫
(
せんし
)
裏面
(
うら
)