“矻々”の読み方と例文
読み方割合
こつこつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その矻々こつこつとしてとしけみする間には、心頭しばらく用と無用とを度外に置いている。大いなる功績はかくの如くにして始てち得らるるものである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
二葉亭の一生中、その位置に満足して矻々こつこつとして職務をたのしんでいたは官報局の雌伏時代のみであった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
執リテ矻々こつこつ事ニ是レ従フト雖モ俗累ぞくるいちゅうヲ内ニ掣シテ意ノ如クナラズ其間歳月無情ゆきテ人ヲ待タズ而シテ人生寿ヲクル能ク幾時ゾ今ニシテ好機若シ一度逸セバ真ニ是レ一生ノ恨事こんじ之ニ過グルナシ千思せんし万考ばんこうすみやかニ我身ヲ衣食ノ煩累はんるいト絶ツノ策ヲ画スルノ急要ナルヲ見又今日本邦所産ノ草木ヲ図説シテ以テ日新ノ教育ヲ