“頑迷固陋”の読み方と例文
読み方割合
がんめいころう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その狂信的な頑迷固陋がんめいころうさの故に純粋と見、高貴、非俗なるものと自ら潜思せんししているだけのこと、わが身の程に思い至らず、自ら高しとするだけ悪臭芬々ふんぷんたる俗物と申さねばならぬ。
しかし、どこか妥協を許さない頑迷固陋がんめいころうと云った感じで、全体の印象からは、甲羅のような外観みかけがするけれども、そこには、鎮子のような深い思索や、複雑な性格の匂いは見出されなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)