“外観”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいかん33.3%
みかけ33.3%
うわべ11.1%
そとみ11.1%
アウトライン11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど外観がいかんからいえば、このしゅまちや、工場こうじょうや、農園のうえんは、としてても、手近てぢかなものであるにちがいない。問題もんだいは、そのまちや、むらはたらいているひとたちのことだ。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、どこか妥協を許さない頑迷固陋がんめいころうと云った感じで、全体の印象からは、甲羅のような外観みかけがするけれども、そこには、鎮子のような深い思索や、複雑な性格の匂いは見出されなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そうした外観うわべだけを見ている人は、おそらくこうした夫婦の生活を、たわいもない子供の『ままごと』遊びのように思ったであろう。
外観そとみはどこまでも熟睡じゅくすいていで、狸寝入りの泰軒先生、やにわに寝語ねごとにまぎらしてつぶやき出したのを聞けば
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……すなわちその犯罪の外観アウトラインと申しますは、或る富裕な一家の血統に属する数名の男女を、何等の理由も無いままお互い同志に殺し合わせ、又は発狂させ合ってしまったという、残忍冷血
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)