“がいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
外患27.3%
外観27.3%
外艱9.1%
外間9.1%
概観9.1%
概觀9.1%
該艦9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに今その敵に敵するは、無益むえきなり、無謀むぼうなり、国家の損亡そんもうなりとて、もっぱら平和無事に誘導ゆうどうしたるその士人しじんひきいて、一朝いっちょう敵国外患がいかんの至るに当り
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それからもなく、わたくし随分ずいぶんはげしい雷雨らいう実況じっきょうせていただいたのでございますが、外観がいかんからいえばそれは現世げんせ目撃もくげきした雷雨らいう光景こうけいとさしたる相違そういもないのでした。
惰風をむちうち、汚俗をめ、士気ここに揚り、国用ここに富み、潰敗せんとする社会を整理統一し、以てまさきたらんとする外艱がいかんに備うるは、彼が改革の第一主眼なりき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかし煤烟の種になっている事実こそは、稍外間がいかんへ暴露した行動を見たのであるが、蒲団やその外の事実問題は大抵皆文士の間で起したので、所謂いわゆる六号文学のすっぱ抜きに根ざしているではないか。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これは現代の若き女性気質の描写びょうしゃであり、諷刺ふうしであり、概観がいかんであり、逆説である。長所もあれば短所もある。読む人その心して取捨しゅしゃよろしきに従いたまえ。
現代若き女性気質集 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この珍現象ちんげんしよう目撃もくげきすることさへ容易よういとらがた機會きかいであるのに、しかもこれを寫眞しやしんにとつて一般いつぱんひとにもその概觀がいかんつたへたペアレット功績こうせきとすべきでゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これは決して、余が小胆しょうたんのあまり自ら進んでロイヤル・オーク号から降りたわけではなく、只今では、生きている人間は、全部該艦がいかんから締め出しを食っているのだから誤解のないように。
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)