“みかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミカケ
語句割合
見掛35.0%
外見35.0%
見懸15.0%
外観15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その博士や土方にまじつて毎朝大学の構内を通る十歳とをばかりの子供がある。子供に似気にげなくいつも歩きながらも書物ほんを読んでゐるので、よくそれを見掛みかける男が
それ見ろ、猫や犬の方がまだ健気けなげな処がある。此牧師さんも内心はだ怪しいが、外見みかけだけは立派だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
もとの家老とかの屋敷やしきを買い入れて、そのまま開業したという話だが、なるほど見懸みかけからしていかめしい構えだ。家老の屋敷が料理屋になるのは、陣羽織じんばおりい直して、胴着どうぎにする様なものだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なんと皆さん魂消たまげなさるなよ。これは日本の話じゃ御座らぬ。から天竺てんじくあちらの話じゃ。世界各地の精神病医が。こんな無慈悲な心で建てたる。外観みかけ立派な病院地獄は。こんな愚かな亡者の患者で。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)