“見掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みか56.3%
みかけ43.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ちつとも此邊このへんぢやあ見掛みかけないですからね、だつて、さう遠方ゑんぱうからるわけはなしさ、誰方どなた御存ごぞんじぢやありませんか。」
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
是は見掛みかけによらぬ重要な問題であって、記録にまったくかえりみられなかった常民の精神史が、この方面からも少しずつ、わかってくるような気がする。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
なかには見掛みかけわるかたちのものもまじつた。へんなのが出來できるたびにきよこゑしてわらつた。小六ころく庖丁はうちやう濡布巾ぬれぶきんあてがつて、かたみゝところりながら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その博士や土方にまじつて毎朝大学の構内を通る十歳とをばかりの子供がある。子供に似気にげなくいつも歩きながらも書物ほんを読んでゐるので、よくそれを見掛みかける男が