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見掛
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みか
ふりがな文庫
“
見掛
(
みか
)” の例文
「ちつとも
此邊
(
このへん
)
ぢやあ
見掛
(
みか
)
けない
兒
(
こ
)
ですからね、だつて、さう
遠方
(
ゑんぱう
)
から
來
(
く
)
るわけはなしさ、
誰方
(
どなた
)
か
御存
(
ごぞん
)
じぢやありませんか。」
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
是は
見掛
(
みか
)
けによらぬ重要な問題であって、記録にまったく
省
(
かえり
)
みられなかった常民の精神史が、この方面からも少しずつ、
判
(
わか
)
ってくるような気がする。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
モン長 げに、
幾朝
(
いくあさ
)
も/\、
未
(
まだ
)
乾
(
ひ
)
ぬ
露
(
つゆ
)
に
涙
(
なみだ
)
を
置添
(
おきそ
)
へ、
雲
(
くも
)
には
吐息
(
といき
)
の
雲
(
くも
)
を
加
(
くは
)
へて、
彷徨
(
うろつ
)
いてゐるのを
見掛
(
みか
)
けたとか。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
門柱
(
もんちゅう
)
その
他
(
た
)
はすべて
丹塗
(
にぬ
)
り、
別
(
べつ
)
に
扉
(
とびら
)
はなく、その
丸味
(
まるみ
)
のついた
入口
(
いりぐち
)
からは
自由
(
じゆう
)
に
門内
(
もんない
)
の
模様
(
もよう
)
が
窺
(
うかが
)
われます。あたりには
別
(
べつ
)
に
門衛
(
もんえい
)
らしいものも
見掛
(
みか
)
けませんでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
戦慄すべき思い出——などと書いたが、
見掛
(
みか
)
けは、それほど戦慄すべき事件でもなかった。
第四次元の男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
その後、
羅府
(
ロスアンゼルス
)
動物園へ、選手一同
赴
(
おもむ
)
いた折にも、
巨
(
おお
)
きな象の二三頭が、放し
飼
(
が
)
いになって自由に散歩しているあいだを、内田さんと手を
繋
(
つな
)
ぎ歩いているあなたの姿をお
見掛
(
みか
)
けしたことがあります。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
この
辺
(
あたり
)
に
見掛
(
みか
)
ける
妖精達
(
ようせいたち
)
は
概
(
がい
)
して
皆
(
みな
)
年齢
(
とし
)
の
若
(
わか
)
いものばかり、
性質
(
せいしつ
)
も
無邪気
(
むじゃき
)
で、一
向
(
こう
)
多愛
(
たあい
)
もないが、
同
(
おな
)
じ
妖精
(
ようせい
)
でも、五百
年
(
ねん
)
、千
年
(
ねん
)
と
功労
(
こうろう
)
経
(
へ
)
たものになると、なかなか
思慮
(
しりょ
)
分別
(
ふんべつ
)
もあり
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
九時頃
(
くじごろ
)
だが、
商店
(
しやうてん
)
は
町
(
まち
)
の
左右
(
さいう
)
に
客
(
きやく
)
を
待
(
ま
)
つのに、
人通
(
ひとどほ
)
りは
見掛
(
みか
)
けない。
靜
(
しづか
)
な
細
(
ほそ
)
い
町
(
まち
)
を、
四五間
(
しごけん
)
ほど
前
(
まへ
)
へ
立
(
た
)
つて、
小兒
(
こども
)
かと
思
(
おも
)
ふ
小
(
ちひ
)
さな
按摩
(
あんま
)
どのが
一人
(
ひとり
)
、
笛
(
ふえ
)
を
吹
(
ふ
)
きながら
後形
(
うしろむき
)
で
行
(
ゆ
)
くのである。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの……
實
(
じつ
)
は、
貴方
(
あなた
)
をお
見掛
(
みか
)
け
申
(
まを
)
しましたから、
其
(
そ
)
の
事
(
こと
)
をお
願
(
ねが
)
ひ
申
(
まを
)
したいと
存
(
ぞん
)
じまして、それだもんですから、つい、まだお
知己
(
ちかづき
)
でもございませんのに、
二階
(
にかい
)
の
窓
(
まど
)
から
濟
(
す
)
みませんねえ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
地方の
盛場
(
さかりば
)
には時々
見掛
(
みか
)
ける、
吹矢
(
ふきや
)
の
機関
(
からくり
)
とは
一目
(
ひとめ
)
視
(
み
)
て紫玉にも分つた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“見掛”で始まる語句
見掛倒
見掛計