“多愛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たわい80.0%
たあい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急に今まで感じていた、百万石の勢力が、この金無垢の煙管の先から出る煙の如く、多愛たわいなく消えてゆくような気がしたからである。……
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「馬鹿な! もう日が暮れかゝつて居るぢやないか。」と、敬吉は、女の多愛たわいのない態度を叱責した。
海の中にて (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
さぞすべてがつまらなく、一こう多愛たあいのない夢物語ゆめものがたりになってしまいそうで、それがなによりがかりでございます。
このあたり見掛みかける妖精達ようせいたちがいしてみな年齢としわかいものばかり、性質せいしつ無邪気むじゃきで、一こう多愛たあいもないが、おな妖精ようせいでも、五百ねん、千ねん功労こうろうたものになると、なかなか思慮しりょ分別ふんべつもあり