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多愛
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たわい
ふりがな文庫
“
多愛
(
たわい
)” の例文
急に今まで感じていた、百万石の勢力が、この金無垢の煙管の先から出る煙の如く、
多愛
(
たわい
)
なく消えてゆくような気がしたからである。……
煙管
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「馬鹿な! もう日が暮れかゝつて居るぢやないか。」と、敬吉は、女の
多愛
(
たわい
)
のない態度を叱責した。
海の中にて
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
しかしふと気がついて見ると、店の前には女が一人、両手に赤子を抱へたまま、
多愛
(
たわい
)
もないことをしやべつてゐる。
あばばばば
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、彼がまだ手さえかけない内に、猪首の若者は
多愛
(
たわい
)
もなく砂の上にのめりながら、岩にひしがれる骨の音と共に、眼からも口からも
夥
(
おびただ
)
しく
鮮
(
あざやか
)
な血を
迸
(
ほとばし
)
らせた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
“多”で始まる語句
多
多寡
多勢
多少
多分
多忙
多人数
多數
多時
多日