“商店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうてん71.4%
しやうてん14.3%
あきないみせ7.1%
みせや7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、商店しょうてんは、すこしでもよけいに品物しなものろうとおもって、店先みせさきをきれいにかざって、いたるところで景気けいきをつけていました。
酔っぱらい星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はし欄干らんかんのさしてあかからぬ火影ほかげにはちかくの商店しやうてんはたらいてゐるをんなでなければ、真面目まじめ女事務員をんなじむゐんとしかえないくらい、たくみにそのうへかくしてゐる。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
片側の商店あきないみせの、おびただしい、瓦斯がす洋燈ランプの灯と、露店のかんてらが薄くちらちらと黄昏たそがれの光を放って、水打った跡を、浴衣着、団扇うちわを手にした、手拭を提げた漫歩そぞろあるきの人通、行交ゆきちが
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私はあせり、イラ/\した。ただ、私には今迄一二度逃げ場所の交渉をして貰った女がいた。その女は私が頼むと必ずそれをやってくれた。女はある商店みせやの三階に間借りして、小さい商会に勤めていた。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)