“みせや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
店屋53.3%
店家20.0%
店舗13.3%
商店6.7%
見世屋6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それには近所の店屋みせやの電話を借りる便宜があったとしても、なるべくそれを避けて公衆電話を使うようにすること、等をも云い含められて行った。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
町の店家みせやも、一軒として満足なのはなかった。両側から倒れて道をふさいでいるのを踏越えて、一番近い裏山の松林まで逃げた。見る間に沢山たくさんの人数が、そこに避難して来た。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
道はやや通行人が少くなって、店舗みせやは稀にしかない住宅区域の、郊外に近いところまで来た、と見ると新築間もない小締こじんまりした家の格子を、腹掛をした帳場の親方らしいのが雑巾がけをして
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
私はあせり、イラ/\した。ただ、私には今迄一二度逃げ場所の交渉をして貰った女がいた。その女は私が頼むと必ずそれをやってくれた。女はある商店みせやの三階に間借りして、小さい商会に勤めていた。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「ええ、河原は見世屋みせやでそれはもういっぱいになりますで」
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)