商店しょうてん)” の例文
また、商店しょうてんは、すこしでもよけいに品物しなものろうとおもって、店先みせさきをきれいにかざって、いたるところで景気けいきをつけていました。
酔っぱらい星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
年とった女の人たちは戸口とぐちにすわって、紡車つむぎぐるまをつかわずに、ただ一本の糸まき竿ざおで、糸をつむいでいました。商店しょうてんは、ちょうど露店ろてんのようなぐあいに、通りにむかって開いていました。
それから、幾日いくにちかたってから、あには、まちにりっぱな商店しょうてんしました。そして、そこの帳場ちょうばにすわって、おおくの奉公人ほうこうにん使つか身分みぶんとなりました。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、大型おがたの、ひもでげるむかしふうのものでした。商店しょうてんか、古道具屋ふるどうぐや店頭てんとうでもなければ、られぬものです。
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その付近ふきんには、ちいさな商店しょうてんが、かたまっていましたが、小西こにしうちは、そのなか青物屋あおものやでありました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まち商店しょうてんに、女中じょちゅうをしているみつは、ちょうどお使つかいにて、銀行ぎんこうまえとおりかかりました。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
さむあさで、みちうえしろかわいていました。前側まえがわ商店しょうてん小僧こぞうさんが、往来おうらいをはいていました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなのちからで、たちまちのうちに、いろいろの食物しょくもつが、まち商店しょうてん到着とうちゃくしました。それで、美代子みよこの一も、このくずだらけのまめべなければならぬことがなくてすみました。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
地方ちほうちいさなまちといっても、工場こうじょうでは、機械きかい運転うんてんをして、人々ひとびとはせっせとはたらいていたし、またほかの商店しょうてんでは、一せんせんあらそって、生活せいかつのためには、血眼ちまなこになっていたからでした。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちといっても家数いえかずすくないちいさなさびしいまちで、魚問屋さかなどいやや、呉服屋ごふくやや、荒物屋あらものやや、いろんな商店しょうてんがありましたが、いちばん魚問屋さかなどいやおおくあって、町全体まちぜんたい魚臭さかなくさ空気くうきつつまれていました。
けしの圃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このあたりの商店しょうてんは、一、かけた看板かんばんよごれて、よくわからなくなるまで、けておくのがれいであって、めったに、あたらしくするということはなく、また、あたらしいみせが、そうたくさんできて
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)