“古道具屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるどうぐや83.3%
ふるだうぐや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みなみくにには、もうはるがきたのであります。あるひるごろ、馬車ばしゃからりて、古道具屋ふるどうぐやへはいった、うつくしいおくさまがありました。
お父さんの見た人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先家主の大工や他の人に頼み、代々木新町の古道具屋ふるどうぐやで建具の古物を追々に二枚三枚と買ってもらい、肥車こえぐるまの上荷にして持て来てもろうて、無理やりにはめた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
閑話休題それはとにかく母子ふたり其處等そこらあるくと、いまつた、のお帳場ちやうばが、はしむかうの横町よこちやう一個ひとつあつた。無論むろん古道具屋ふるだうぐやなんです。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さかしたは、左右さいう植木屋うゑきや屋外をくぐわい足場あしばまうけ、半纏着はんてんぎ若衆わかもの蛛手くもでからんで、造菊つくりぎく支度最中したくさいちうなりけり。く/\フと古道具屋ふるだうぐやまへつ。彌次やじいはく、茶棚ちやだなはあんなのがいな。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)