“肥車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こえぐるま66.7%
こやしぐるま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畑がけるようになるまで、なんでもござれです。村の課役で石割りもします。薪束もこさえます。ぶどう畑の杭も削ります。肥車こえぐるま
先家主の大工や他の人に頼み、代々木新町の古道具屋ふるどうぐやで建具の古物を追々に二枚三枚と買ってもらい、肥車こえぐるまの上荷にして持て来てもろうて、無理やりにはめた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
肥車こやしぐるまが通う。馬士まごが歌うて荷馬車をいて通る。自転車が鈴をらして行く。稀に玉川行の自動車が通る。年に幾回か人力車が通る。道は面白い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
何時でしたか、雨の降る中を貴宅からの帰りに、此の田圃で、若い娘さんの簑笠で、肥車こやしぐるまを押して来るのに逢ひましたが、其の簑の濡れた姿が如何にも可かつた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)