肥車こえぐるま)” の例文
畑がけるようになるまで、なんでもござれです。村の課役で石割りもします。薪束もこさえます。ぶどう畑の杭も削ります。肥車こえぐるま
先家主の大工や他の人に頼み、代々木新町の古道具屋ふるどうぐやで建具の古物を追々に二枚三枚と買ってもらい、肥車こえぐるまの上荷にして持て来てもろうて、無理やりにはめた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
春日町辺の本郷側のがけの下には水田があって蛙が鳴いていた。本郷でも、大学の前から駒込の方へ少し行けば、もう町はずれにて、砂煙の中に多くの肥車こえぐるまに逢うた。
肥車こえぐるまの牛とは最近漸く仲よしになった。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)