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『明治二十四、五年頃の東京文科大学選科』
ふりがな文庫
『
明治二十四、五年頃の東京文科大学選科
(
めいじにじゅうし、ごねんころのとうきょうぶんかだいがくせんか
)
』
私共が故郷の金沢から始めて東京に出た頃は、水道橋から砲兵工廠辺はまだ淋しい所であった。焼鳥の屋台店などがあって、人力車夫が客待をしていた。春日町辺の本郷側の厓の下には水田があって蛙が鳴いていた。本郷でも、大学の前から駒込の方へ少し行けば、も …
著者
西田幾多郎
ジャンル
哲学 > 東洋思想 > 日本思想
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
矜持
(
きんじ
)
徐
(
おもむろ
)
中
(
うち
)
僻目
(
ひがめ
)
厓
(
がけ
)
外山
(
とやま
)
大儒
(
たいじゅ
)
屈
(
かが
)
工廠
(
こうしょう
)
有
(
も
)
肥車
(
こえぐるま
)
閾
(
しきい
)