“僻目”の読み方と例文
読み方割合
ひがめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを主客顛倒と見るのは始めから自然は客であるべきはずとの僻目ひがめから起るのである。——まあこういうのが非難の要点である。
「たしかにこの目が……現在見たこの目が僻目ひがめであろうはずはござりませぬが、見届け得なんだこの目は、浮目うきめでござりましたか」
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ほんとさ。お前さん。」お豊は首を長くのばして、「私の僻目ひがめかも知れないが、実はどうも長吉の様子が心配でならないのさ。」
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)