“僻耳”の読み方と例文
読み方割合
ひがみみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
およそ失望は落胆を生み落胆は愚痴を生む。「叔母の言艸いいぐさ愛想尽あいそづかしと聞取ッたのは全く此方こちら僻耳ひがみみで、或は愚痴で有ッたかも知れん」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
内には女中と……自分ばかり、(皆健康か。)は尋常事ただごとでない。けれども、よもや、と思うから、その(皆)を僻耳ひがみみであろう、と自分でも疑って
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と言ったと思ったのは、中将の僻耳ひがみみであったかもしれぬが、それも気持ちの悪い会話だとその人は聞いたのであった。
源氏物語:28 野分 (新字新仮名) / 紫式部(著)