“ひがみみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
僻耳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初のうちは、無論、それを自分の僻耳ひがみみとばかり、問題にはしませんでしたが、あんまり長く続くものですから、お雪もようやく気になり出してきました。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
浄土宗の本山としてはいささか釣り合いが悪いが、何んな僻耳ひがみみで聞いても確かに鶯の声だ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
人のうめき声がしたかと思うたが、其は僻耳ひがみみであったかも知れぬ。父は熟睡じゅくすいして居るのであろう。其子の一人が今病室のあかりながめて、この深夜よふけに窓の下を徘徊して居るとは夢にも知らぬであろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)