“僻遠”の読み方と例文
読み方割合
へきえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺された内地人の殆んど全部は僻遠へきえんの山間に在って、たのしみ少く、僅かに運動会の開催に胸とどろかせていた気の毒な人たちである。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
しかも地方僻遠へきえんの地で「翁」ほどの秘曲を理解し、これを演出し得る程に真剣な囃子方、狂言方等は容易に得られない関係から、当地方の能楽界の技倆が
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
海嘯の起ったのは、陰暦の五月五日のであった。まだ陰暦で年中行事をやっている僻遠へきえんの土地では、その日は朝から仕事を休んで端午たんご節句せっくをやっていた。
月光の下 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)