“へきえん”の漢字の書き方と例文
語句割合
僻遠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よって我等老夫婦は、北海道に於ける最も僻遠へきえんなる未開地に向うて我等の老躯と、僅少なる養老費とを以て、我国の生産力を増加するの事に当らば、国恩の万々分のいつをも報じ
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
私はあわただしく身の始末をつけて東京を立ち退いた。僻遠へきえんの土地で一年を送った。その町の派出所の若い巡査の顔を見て、私はなんだか見覚えがあると思った。そのうちに思い当った。
朴歯の下駄 (新字新仮名) / 小山清(著)
延岡は僻遠へきえんの地で、当地に比べたら物質上の不便はあるだろう。が、聞くところによれば風俗のすこぶる淳朴じゅんぼくな所で、職員生徒ことごとく上代樸直じょうだいぼくちょくの気風を帯びているそうである。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)