“僻説”の読み方と例文
読み方割合
へきせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緒論で断わってあるとおり、以上の所説は、特殊な歴史と環境とをもった一私人の一私見に過ぎないのであって、おそらく普遍性の少ない僻説へきせつであろうと思われる。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
蕪村は徂徠等修辞派の主張する、文は漢以上、詩は唐以上と言へるが如き僻説へきせつには同意する者にあらざるべけれど、唐以上の詩を以て粋の粋と為したることうたがいあらじ。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
今、神秘論者も、ひたすら神秘の一方に偏して知力を排せんとするは、また一種の僻説へきせつたるのみ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)