“僻地”の読み方と例文
読み方割合
へきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はF君のような大人しい人があんな僻地へきちでどうやら意中の人を見出したらしい様子なので、そのために一層F君を好ましく思った。
落穂拾い (新字新仮名) / 小山清(著)
詩人文人の家、先生学者の家より都市の旅館、僻地へきちの農家に至るまで、掛物、額、屏風、ふすまの装飾は多く画を画かずして書を書く。
病牀譫語 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
手提てさげはすぐ分った。が、この荒寺、思いのほか、陰寂な無人ぶじん僻地へきちで——頼もう——を我が耳で聞返したほどであったから。……
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)