“へきち”の漢字の書き方と例文
語句割合
僻地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも、殺伐さつばつな戦場生活だの、僻地へきちから曠野こうや流浪るろうしてきた身なので、よけいに、彼方の女性が美しく見えたのかもしれない。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此美人を此僻地へきちいだすは天公てんこう事をさゞるに似たりとひとり歎息たんそくしつゝものいはんとししに、娘は去来いざとてふたゝび柴籠をせおひうちつれて立さりけり。
この谷が山間の一僻地へきちで、舟楫しゅうしゅう運輸の便があるでもなく、田野耕作の得があるでもなく、村々の大部分が高い米や塩を他の地方に仰ぎながらも
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)