“無人”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぶにん45.5%
むにん25.0%
むじん15.9%
ぶじん11.4%
なきと2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“無人”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲1.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
——それからそれ半年ばかり九州路をまわって久々に東京へ帰って来ると、由良は、横浜で無人ぶにんのさびしい芝居をあけていた。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
無人ぶにんで食事の世話まではしてあげることはできないが、うちにあるもので入り用なものはなんでもおつかいなさい。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
自分はこう云う状態で、無人むにんさかいを行くような心持で、親方のうちまでやって来た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
成経 蘇武そぶ胡国ここくとの戦争に負けて、異域いいき無人むにんの山にえたけもののようになって、十五年間もさまよい暮らしました。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
無人むじんきょうだった。ただどの店も、いつものように明かるい照明の下に美しく品物をかざっていた。ふしぎな光景だった。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
とにかく無人むじんであるべき家の煙突から、モクモクと煙が上るというのはどう考えても合点がゆかないことだ。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これ千年の深林をめつし、人力を以て自然に打克うちかたんが為めに、殊更に無人ぶじんさかひを撰んで作られたのである。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
裏木戸を押して入ると、最早とがめる者もありませんが、締りは恐ろしく嚴重で無人ぶじんとわかり切つてゐても、外からはもぐり込む隙間すきまもありません。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
乃木大将は新しいばけものが現われるたびにカラカラとうち笑つて「それしきのことに驚く無人なきと(大将の幼名)ではないぞ」という同じせりふを何べんとなくくり返した。
私の活動写真傍観史 (新字新仮名) / 伊丹万作(著)