“傍若無人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうじゃくぶじん85.1%
ばうじやくぶじん7.5%
ばうじやくむじん3.0%
ぼうじゃくむじん1.5%
ぼうじやくぶじん1.5%
ぼうじやくむじん1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傍若無人ぼうじゃくぶじんの振舞いに散々土手を騒がせた船は、やがて花月華壇の桟橋にともづなを結んで、どや/\と一隊が庭の芝生へ押し上がりました。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
はなしがトンとはずまない。特に女中をつかまへてキヤツ/\騒ぎ立てる支那人の傍若無人ばうじやくぶじんさに、湯村は眉をひそめてたゞガブ/\酒を呷上あふりあげて居る。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
「兄桑原伊織が再三掛け合ひましたが、お銀の方親元源太郎は、奧方の心が柔らいで、お銀の方がお屋敷に召還された上探して進ぜよう——といふ傍若無人ばうじやくむじんの返事で御座います」
誰しも感じたり云ったりはするけれど、それを彼の様に傍若無人ぼうじゃくむじんに実行したものは少いであろう。こういう所にも彼の面目めんもくが現われていた。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ねぢ鉢卷はちまき大萬燈おほまんどうふりたてゝ、あたるがまゝの亂暴狼藉らんぼうらうぜき土足どそく踏込ふみこ傍若無人ぼうじやくぶじんざすかたき正太しようたえねば、何處どこかくした、何處どこげた、さあはぬか、はぬか
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その甲板かんぱんにはその強國きやうこく商船旗しようせんきひるがへして、傍若無人ぼうじやくむじん振舞ふるまつてよしじつしからぬはなしである。