“無人境”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むじんきょう50.0%
むにんきょう33.3%
むにんきやう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倒れた家だけあって、全く無人境むじんきょうにひとしかった。杜はまるで夢のなかの町へ迷いこんだような気がした。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
無人境むにんきょうに聞く口笛——それはなつかしくなければならない筈のものだったけれど、なぜか青年の心をおびやかすばかりに役立った。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
仁王小路から三戸町さんのへちやう、三戸町から赤川、此赤川から桜山の大鳥居へ一文字に、なはてといふ十町の田圃路がある。自分は此十町の無人境むにんきやうを一往返するを敢て労としなかつた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)