無人境むにんきょう)” の例文
無人境むにんきょうに聞く口笛——それはなつかしくなければならない筈のものだったけれど、なぜか青年の心をおびやかすばかりに役立った。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
余り不思議なるを以て、かかる無人境むにんきょうにて此道路は何たるやを土人に問う。土人答て曰く、此れは関牧塲にして、馬の往来するが為にかくはなりたりと。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)