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無人
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むじん
ふりがな文庫
“
無人
(
むじん
)” の例文
けれど、どうしたのか、オウ! といって
物
(
もの
)
の
具
(
ぐ
)
を引っかつぐ
部下
(
ぶか
)
もなく、かんじんな
櫓番
(
やぐらばん
)
のいるところさえ、
無人
(
むじん
)
のようにシーンとしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
無人
(
むじん
)
の
境
(
きょう
)
だった。ただどの店も、いつものように明かるい照明の下に美しく品物をかざっていた。ふしぎな光景だった。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いつも大洋のまん中で
帆
(
ほ
)
かげ一つ見えないとき、わたしはやはりこの
無人
(
むじん
)
の土地で感じたとおりの言いようもない悲しみを、また
経験
(
けいけん
)
したことがあった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いまだに、この
話
(
はなし
)
は、
北
(
きた
)
の
港
(
みなと
)
に
残
(
のこ
)
っています。
無人
(
むじん
)
の
小島
(
こじま
)
は、いまも、
青黒
(
あおぐろ
)
い
波
(
なみ
)
の
間
(
あいだ
)
に
頭
(
あたま
)
をあらわしています。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
半蔵は
無人
(
むじん
)
の境を行くがごとく、部屋から部屋を
漁
(
あさ
)
って行きました。
銭形平次捕物控:012 殺され半蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
声をのんでひッそりとしずまりかえった
場
(
じょう
)
の内外は、
無人
(
むじん
)
のごとくどよみを
沈
(
しず
)
めて、
息
(
いき
)
づまるような空気をつくっていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかしよく考えてみると、この広々としたやけあとは
無人
(
むじん
)
の
境
(
きょう
)
としてほってあるので、さっきから長い間、二人のほかに一人の人影もみなかったほどである。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかし、
西国
(
さいごく
)
の
猛者
(
もさ
)
どもをおさえるにはちと遠いぞ。——お、これが
富士
(
ふじ
)
、
神州
(
しんしゅう
)
のまン中に
位
(
くらい
)
しているが、
裾野
(
すその
)
一
帯
(
たい
)
から、
甲信越
(
こうしんえつ
)
の
堺
(
さかい
)
にかけて、
無人
(
むじん
)
の平野、山地の広さはどうだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とにかく
無人
(
むじん
)
であるべき家の煙突から、モクモクと煙が上るというのはどう考えても合点がゆかないことだ。どうしても、中に誰か居て、ストーブに火を点けたのでなければ話が合わない。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
無人
(
むじん
)
の
辻
(
つじ
)
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“無人”で始まる語句
無人島
無人境
無人相
無人処
無人殿
無人生
無人郷
無人地方
無人境説
無人芝居