“ぶじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
武人50.0%
無人31.3%
分心6.3%
婦人6.3%
舞人6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かわ草摺くさずり、旗差物はたさしものまく裁縫さいほう鎧下着よろいしたぎ、あるいはこまかいつづれにしき、そのほか武人ぶじん衣裳いしょうにつく物や、陣具じんぐるいをつくるものばかりがみ、そして
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
裏木戸を押して入ると、最早とがめる者もありませんが、締りは恐ろしく嚴重で無人ぶじんとわかり切つてゐても、外からはもぐり込む隙間すきまもありません。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
小使は室のうちにドサリと夜具を置いて、さも重かったというように呼吸いきをついたが、昼間掃除しておいた三分心ぶじん洋燈らんぷに火をとぼした。あたりは急に明るくなった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
婦人ぶじんのために心思しんしを奪われ残余の生を無益の悲哀のうちに送るは情は情なるべけれどもこれ真正の勇気にあらず、基督教は情性を過敏ならしむるが故に悲哀を感ぜしむるまたしたがって強し
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
笛や太鼓が、山風にこだまを呼んで人足ひとあしもいよいよここへ流れ集まっては来るが、神楽殿にはまだ、静かに、灯影ととばりが揺れているのみで舞人ぶじんはあらわれていなかった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)