“おなご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オナゴ
語句割合
女子88.4%
5.0%
婦人2.2%
女児1.1%
女性1.1%
0.6%
0.6%
婦女0.6%
情婦0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誘拐かどわかされた女子おなごだって、道のねえ所を越えてゆく筈はなし、そこはじゃの道はヘビってもんで、訊き廻るにも
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分も主人の供をして、毎日洛中洛外を見物してあるいているが、衣笠殿ほどの美しい女子おなごに殆んど出逢ったことがない。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「——俺も若い頃にゃあ、どんなおなごにもまけなかったが、こうなっては死ぬばかりだなあ——針のめど通すに縫うほどかかるごんだ」
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
天竺のみ仏は、おなごは、助からぬものじゃと、説かれ説かれして来たがえ、其果てに、おなごでも救う道が開かれた。其を説いたのが、法華経じゃと言うげな。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「イヤ、柳生殿、護摩堂の人柱は、婦人おなごと子供——それも、母子おやこづれがもっともよいということで」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
(殿、ふと気紛きまぐれて出て、思懸おもいがけのうねんごろ申したしるしじゃ、の、殿、望ましいは婦人おなごどもじゃ、何と上﨟じょうろうを奪ろうかの。)
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが女児おなご人形や稚児ちご人形であった時には、それの持つ、この世のほかの夢の様な魅力に、びっくりなすったことはないでしょうか。
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
神、その女児おなごを下界にくだして人の母となさしめ給いき。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「そうして、あの人の手は、女性おなごの血に染んでいるのでございますね。あの人は、足でおなごのまことに踏みつけて、立っていらっしゃるのでございます」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「いえ、なあに、こっちのことで……ただね、ただ殿様にゃア女性おなごのにおいがするから、それでその、あんまり女の子が寄りつかねえんじゃねえかと——はははは、これああっしの勘ですがね」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「おん者らわしの兄弟のこと悪う抜かす権利がないわい。千恵造がいかん言うようなとこイ何もおなごをやらんでもえゝ。厚子を着た商売人なら千恵造とも珍宝とも、ギャア/\いわんやろ。商売人にやったらいゝ。商売人ほど——」
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「ふん、で、そのおのれがおなごは、蜘蛛の巣をかぶって草原に寝ておるじゃな。」
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「のう伊助どん、つかねえことを訊くようだが、お藤さんは月のさわりじゃなかったかな。よくあることよ。月の物のさいちゅうにゃあ婦女おなごはふっと魔が差すもんだ。ま、気が咎めて自滅したんだろ。とむれえが肝腎かんじんだ。」
号外と同じ事で、この触声おらびごえの調子一つで売れ工合が違いますし、情婦おなごの出来工合が違いますケニ一生懸命の死物狂いで青天井を向いておらびます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)