“僻村”の読み方と例文
読み方割合
へきそん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて日本には今「遊民」という不思議な階級が漸次ぜんじその数を増しつつある。今やどんな僻村へきそんへ行っても三人か五人の中学卒業者がいる。
山陰道さんいんどうの山中で、冷酷な自然と、惨忍なる搾取との迫害から、その僻村へきそん全体が寒さのために凍死し、飢餓のために餓死しなければならないのであった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
たたき、また、僻村へきそんの友など訪ねて琴棋きんきをもてあそび、詩画に興じ、まったく往来のはかり難い兄のことですから……今日も何処へ行きましたことやら?
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)