“愛想尽”のいろいろな読み方と例文
旧字:愛想盡
読み方割合
あいそづか61.5%
あいそづかし15.4%
あいそづ7.7%
あいさうつか7.7%
あいそうづか7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「意気地のない歩きッ振りじゃないか」と、わざとらしく言う吉里のほおを、西宮はちょいと突いて、「はははは。大分愛想尽あいそづかしをおっしゃるね」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
少しの過失あやまちがあるからって、直ぐああいう愛想尽あいそづかしをなさいますのは、そりゃ貴女あなた無情つれないではございませんか。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
およそ失望は落胆を生み落胆は愚痴を生む。「叔母の言艸いいぐさ愛想尽あいそづかしと聞取ッたのは全く此方こちら僻耳ひがみみで、或は愚痴で有ッたかも知れん」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
けてさむからうと、深切しんせつたにちがひないが、未練みれんらしいあきらめろ、と愛想尽あいさうつかしをれたやうで、くわつかほあつくなる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この時は腹が立ちますから殴付はりつけてやりたいと思うが、そこは命を助けられた恩義が有るから、余り無下にしても愛想尽あいそうづかし気の毒と存じまして、おやまは何うしようかともじ/\して居ります。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)