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あいそづか
ふりがな文庫
“
愛想尽
(
あいそづか
)” の例文
旧字:
愛想盡
「意気地のない歩きッ振りじゃないか」と、わざとらしく言う吉里の
頬
(
ほお
)
を、西宮はちょいと突いて、「はははは。大分
愛想尽
(
あいそづか
)
しをおっしゃるね」
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
何ゆえ長助が
斯様
(
こん
)
なことを云うのか分りませんでしたが、
彼
(
あ
)
の通り検めたのを毀したと云うのは変だなと考えて、よう/\思い当りましたのは、
先達
(
せんだっ
)
て
愛想尽
(
あいそづか
)
しを云った恨みが
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
推量して下さいまし、
愛想尽
(
あいそづか
)
しと思うがままよ、鬼だか
蛇
(
じゃ
)
だか知らない男と一つ処……せめて、
神仏
(
かみほとけ
)
の前で輝いた、あの、光一ツ
暗
(
やみ
)
に無うては
恐怖
(
こわ
)
くて死んでしまうのですもの。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
木間星箱根鹿笛
(
このまのほしはこねのしかぶえ
)
」と云ふ脚本中の毒婦は
色仕掛
(
いろじかけ
)
で欺した若旦那への
愛想尽
(
あいそづか
)
しに「亭主があると
明
(
あ
)
けすけに、言つてしまへば身も
蓋
(
ふた
)
も、ないて頼んだ無心まで、ばれに成るのは知れた事、 ...
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
私
(
わし
)
はお前さんに面目ないが、実は命がけで年にも恥じずお前さんに惚れました、それ故に此の間酔った紛れに
彼様
(
あん
)
な
猥
(
いや
)
らしい事を云かけて、お前さんが腹を立てゝ
愛想尽
(
あいそづか
)
しを云うたが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
これは松の
鮨
(
すし
)
の源次郎で、蝶吉から頂いた、土付かずといって
可
(
い
)
い大事の駒下駄を、芋を焼く
竈
(
へッつい
)
に
焚
(
くべ
)
られた上に、けんつくを
啖
(
くら
)
って面目を失ったが、本人に聞くより一段情無い
愛想尽
(
あいそづか
)
しを
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
アヽ
左様
(
そう
)
とは知らずに
犬畜生
(
いぬちきしょう
)
の様な恩知らずの女と
悪
(
にく
)
んだのは悪かった、あゝいう
愛想尽
(
あいそづか
)
しをいったのも、全く敵が討ちたいばっかりでお隅が
家
(
うち
)
を出たのであったか、
憫然
(
かわいそう
)
なことをしたが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
隅「
斯
(
こ
)
ういう事があろうと思って、私は此の上ない辛い思いをして、恩ある
姑
(
しゅうと
)
や義理ある弟に
愛想尽
(
あいそづか
)
しを云って出たのも全くお前を引寄せる為、亭主の
敵
(
かたき
)
罰当
(
ばちあた
)
りの富五郎覚悟しろ、亭主の敵」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
余
(
あんま
)
り
愛想尽
(
あいそづか
)
しを云うじゃアないか、決してお前を書入にしたのではない、書入は
真
(
ほん
)
の洒落だと云うから、うっかり書いたは
過
(
あや
)
まりだが、今になって金の有る大伴蟠作の襟に附いて己を振り付けては
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
想
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
尽
常用漢字
中学
部首:⼫
6画
“愛想”で始まる語句
愛想
愛想気
愛想盡
愛想笑
愛想好
愛想氣