“ひがめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
僻目81.5%
僻眼7.4%
瞟眼7.4%
怯目3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「たしかにこの目が……現在見たこの目が僻目ひがめであろうはずはござりませぬが、見届け得なんだこの目は、浮目うきめでござりましたか」
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すべてが父の見たものと同一であったのから考えると、それは父の僻眼ひがめでなく、不思議な人相をもった女が田町から高輪辺を往来していたのは事実であるらしかった。
父の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
花瓶はながめすゑ白磁しろで瞟眼ひがめして
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「電車にも乗らないで……ひとに姿を見られるのがいとわしいのだろうか、前科者の怯目ひがめを自分から遠慮してかかっているのか?」
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)