“肥桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こえおけ51.7%
こえたご24.1%
こやしおけ6.9%
こえをけ6.9%
こいおけ3.4%
こいたご3.4%
コエタゴ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鍬(くわ)を肩に掛けた男もあり、肥桶(こえおけ)を担(かつ)いで腰を捻(ひね)って行く男もあり、爺(おやじ)の煙草入を腰にぶらさげながら随いて行く児もありました。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鍬(くわ)を肩に掛けて行く男もあり、肥桶(こえたご)を担いで腰を捻(ひね)って行く男もあり、爺(おやじ)の煙草入を腰にぶらさげながら随(つ)いて行く児もありました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
肥桶(こやしおけ)を担(かつ)いだ男も畠の向を通った。K君はその男の方をも私に指して見せて、あの桶の底には必(きっ)と葱(ねぎ)などの盗んだのが入っている、と笑いながら言った。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして、私の家に出入りしてゐた和助といふ老人夫婦が、自ら望んでそこの留守番になつた。鍬(くは)や肥桶(こえをけ)や僅かな農具を携(たづさ)へて渡つて、島の畝(はたけ)を耕すのだと云つてゐた。
避病院 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
すると、此処から村までは彼是(かれこ)れ四五丁程もある土手下で、花や野菜物(せんざいもの)を担(かつ)いで来たり、肥桶(こいおけ)なぞをおろして百姓衆の休所(やすみどこ)で
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
肥桶(こいたご)を台にしてぶらりと下がる途端拙はわざと腕をぐにゃりと卸(お)ろしてやりやしたので作蔵君は首を縊り損(そこな)ってまごまごしておりやす。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其は、肥桶(コエタゴ)を宴席に担ぎ込んで、畳の上にぶちまけるので、其汚物の中には蛙・蟇などが数多く為込んであつて、其がぴよん/\跳ね廻つて、婚礼の席をめちや/\にする。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)