“肥桶”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こえおけ56.0%
こえたご20.0%
こえをけ8.0%
こいおけ4.0%
こいたご4.0%
こやしおけ4.0%
コエタゴ4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“肥桶”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 社会・家庭生活の習俗13.3%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗史・民俗誌・民族誌3.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
行き所のない彰義隊の人々は、山野に入って、くわったり、肥桶こえおけになって、妻子を養った。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御主君がくわを持つなら鍬を持って。御主君が肥桶こえおけをかつぐなら自分らも肥桶をかつぎ。――たとえ、ひえを喰っても!」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうしてこう寝坊だろうね、肥桶こえたごのくせに。図々しいったらありゃしない。」と彼女はよくいった。
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
それは実際巣鴨の場末の田舎に居た「肥桶こえたご」の嘗て知らない楽しみであった。
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
くは肥桶こえをけや僅かな農具をたづさへて渡つて、島のはたけを耕すのだと云つてゐた。
避病院 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
吃驚りしてカーテンの下から覗くと、トラツクから肥桶こえをけを積みおろしてゐる紫紺しこんの海水着を一着いつちやくにおよんだ、飴色セルロイドぶちの、ロイド眼鏡をかけた近郊のあんちやんが、いまや颯爽と肥桶運搬トラツクに跳び乘り、はんどるを握つて、も一度
夏の夜 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
すると、此処から村までは彼是かれこれ四五丁程もある土手下で、花や野菜物せんざいものかついで来たり、肥桶こいおけなぞをおろして百姓衆の休所やすみどこで、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
肥桶こいたごを台にしてぶらりと下がる途端拙はわざと腕をぐにゃりとろしてやりやしたので作蔵君は首を縊りそこなってまごまごしておりやす。ここだと思いやしたから急にえのきの姿を隠してアハハハハと源兵衛村中へ響くほどな大きな声で笑ったやりやした。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
村落のあるところには人家の屋根も白く、土壁は暗く、肥桶こやしおけをかついで麦畠の方へ通う農夫等も寒そうであった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
肥桶こやしおけかついだ男も畠の向を通った。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其は、肥桶コエタゴを宴席に担ぎ込んで、畳の上にぶちまけるので、其汚物の中には蛙・蟇などが数多く為込んであつて、其がぴよん/\跳ね廻つて、婚礼の席をめちや/\にする。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)