“肥立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひだ54.5%
ひだち45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おなつは肥立ひだちがよく、二十日めには起きて洗濯もし、帳つけや台所の手伝いなども、以前より元気にてきぱきやり始めた。
契りきぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「何のふが悪い、不義の子じゃあるまいし」と声をあららげるのもはげましの気持から出る言葉であった。そうした中でいねはしだいに肥立ひだっていった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
こずえは女のくせに大きな児で、お産はちょっと重かったが、あとの肥立ひだちは順調だったし、子供は申し分なく健康であった。
やぶからし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そのうちにお若は安産いたし、母子おやことも肥立ひだちよく、甚兵衞夫婦は相変らず親切に世話してくれます。お若伊之助は夫婦になって田舎で安楽に暮して居ります。