“ひだち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肥立71.4%
常陸7.1%
日立7.1%
日経7.1%
経過7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちにお若は安産いたし、母子おやことも肥立ひだちよく、甚兵衞夫婦は相変らず親切に世話してくれます。お若伊之助は夫婦になって田舎で安楽に暮して居ります。
常陸ひだちの海がんあさ鰹船かつをふねの出かけをうつした印畫いんぐわを或る專門せんもん家に見せた時には、どうしてもそれが中學三年生のしろ人であるわたし撮影さつえい現像げんぞうつけにかゝるといふことをしんじてもらへなかつた。
娘はついにその俳優やくしゃたねを宿して、女の子を産んだそうだが、何分なにぶんにも、はなはだしい難産であったので、三日目にはその生れた子も死に、娘もそののち産後の日立ひだちるかったので
因果 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
「こうしては如何でしょう。いずれお産婦の日経ひだちがすぎれば、お告げしなければなりませんが、今は、やはり隠しておいて、何か方便をもうけて嬰児あかさんを抱いて来ては」
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或る名士の若夫人が入院して初子ういごを生んだ。安産で、男子で、経過ひだちも良かったが、さてお乳を飲ませる段になると、若夫人が拒絶した。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)